水素 (H2)

電気分解による水素製造にはさまざまな方法があります。製造した水素を安全に輸送する為、当社の配管製品には次のような特徴があります。

• 温度変化によるアプリケーション内の変位を吸収できる優れた柔軟性
• 600℃~900℃域の高温電気分解に対応する耐熱性
• PEM法などの酸性環境に対応する優れた耐食性
• 優れた耐圧及び気密性 (4*10-11 Pa・m3/s)
• 長期製品寿命を可能にする信頼性

水素の貯蔵方法として一般的な90Mpaまでの気体状態やマイナス253℃以下の極低温液体状態に対応する製品ラインナップがあります。

• 複数層の保護ブレード追加によりISO 10380やISO 16964の安全規格を満足する高圧配管
• 低温貯蔵タンクへの充填及び取り出し時に使用される真空断熱構造及び漏洩検出装置付きの二重配管
• お客様の要望に沿った低圧及び高圧配管

水素の輸送・供給にはパイプラインによる長距離供給網から、タンクローリー、液化水素運搬船 (例：すいそ ふろんてぃあ 川崎重工業株式会社) などの様々な選択肢があります。この分野では次のような当社製品が使用されています。

• 極低温範囲での真空断熱配管 (マイナス253℃以下)
• パイプライン向け断熱伸縮継手
• 高圧配管及び伸縮継手
• 高圧・真空用のバルブシャフトベローズ

水素は、鉄鋼業や遠隔地での分散型発電に代表されるエネルギー集約型産業の脱炭素化に貢献します。当社の配管製品は高い安全性とプロセス信頼性を備え、主に高圧・極低温で気密性が要求される箇所で使用されています。

• 伸縮継手等の供給配管
• 真空用途や媒体輸送用配管
• バルブシャフトベローズ等の継手

モビリティ分野において水素はCO2排出量削減に寄与し、気候変動目標達成に大きく貢献します。燃料電池や水素エンジンは、特に脱炭素化が難しいと言われている鉄道、船舶、バス、大型貨物などの分野で期待されています。水素環境に適した当社の配管製品は次のような箇所で使用されています。

• エンジンへの供給配管
• 燃料電池スタック間の接続配管
• タンクから燃料電池へのフレキシブル配管
• 水素インジェクション用ベローズ
• 大型エンジン用配管システム